26HEランドナー補完計画


ランドナーの補完を計画するまでの経緯

サイクリングを再開してから2年半が経過した2010年5月、小生に最適な自転車は今や絶滅危惧種と言われているランドナーではないかと考えるようになりました。 旅先の景色を撮影するのが目的でデジタル一眼を持参していますが、ランドナーならカメラや交換レンズも余裕をもって運搬できるし、未舗装の道路や濡れた路面でも比較的快適に走行できます。 ランドナーはロードバイクやクロスバイクと比較してタイヤ幅が32mm-44mmと太いので濡れた路面でもスリップし難く、高速走行が不得意なので誤って落車した場合でもダメージは比較的に小さいはずです。

サイクリングを始めた1970年代後半にツーリング用自転車としてランドナーがブームになりました。 近年はランドナーの衰退により完成車で売っている自転車メーカーは数えるほどしかないですね。 当時のランドナーは主に650Aまたは650B規格のホイールを使用していました。
現在650Bのタイヤは入手困難、650Aのタイヤは種類が少ないので新規にランドナーを組み立てる場合は26インチHEを採用した方が良さそうです。 26インチHEはマウンテンバイクのホイール規格なので世界中どこでも手に入れることができます。

26インチHEクロモリフレームをオーダーする予定で、リーズナブルな価格のフレームビルダーを探したところ、茨城県古河市にある”Pie”というブランドのフレームビルダー(共伸)が見つかりました。 共伸さんで作っている26インチHEクロモリ標準フレームは予算内のとてもリーズナブルな価格でした。 フレームだけオーダーし、部品を購入して自分で組み立てることも考えましたが、時間がとれそうもないので部品を指定してセミオーダーすることにしました。 26インチHEなら小サイズのフレームでも見た目の良いホリゾンタルフレームが作れるのがうれしいですね。

2010年6月初旬、下記仕様で共伸工場・古河店に正式オーダーしました。(納期は約2ヶ月)


懐かしくなり思わず購入、この本に刺激されランドナーをオーダー


1983年片倉シルク
ランドナー


2010年ダヴォス603
ランドナー

ランドナー(26HEツーリング車)パーツ仕様表

  品  名         記  号
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ハンドルバー      日東 B−135ランドナーバー     390mm
ハンドルポスト     日東 ヤング 70L          70mm
バーテープ       コルク
リヤーディレイラー   シマノ RD-3400-GS(ソラ)
フロントディレイラー  シマノ FD-3403-B (ソラ)
ブレーキ本体      シマノ BR-R550(105)
ブレーキレバー     ダイヤコンペ 204QC 
BB          シマノ BB-UN53(ティアグラ) 118o ハンガー幅 68o
クランク        スギノ RD−2 5000T 165mm     48 38 28T
シフトレバー      シマノ SL−7700(デュラエース)
スプロケット      シマノ CS-HG50−9(ティアグラ)   11-25T
チェーン        シマノ CN-HG53(9S スーパーナロータイプ)
フロントハブ      シマノ HB-4500(ティアグラ)    シルバー 32H
フリーハブ       シマノ FH-4500(ティアグラ)    シルバー 32H
リム          MAVIC XM317             シルバー 32H
スポーク        旭スポーク #14
タイヤ/チューブ     パセラ 26x1.25 FV
シートピラー      カロイ 27.2o
サドル         viscount ツーリング用
マットガード      本所工研 1.25
ベル          チンカン
フロントキャリア    NITTO フロントキャリアM12
ペダル         不要(シマノPD-M324 or ミカシマSYLVANを使用予定)

フレームサイズ     標準型 480 カラー ピース紺
フレーム スケルトン   シートチューブ480、トップチューブ520、ヘッド長110
            チェーンスティ430、ハンガー下40、シートアングル73
            ヘッドアングル70 =============================================================================
重量(ペダルレス)   上記パーツ仕様で約11kg




2010年5月20日発売
大前仁氏著
発売日に即行で購入

最新コンポーネント シマノ・デュラエース7900で組み立てたロードバイク、 カンパニョーロ・コーラスでの組み立て、Wレバーを使ったロードバイクの組み立て、部分的にビンテージパーツを使ったランドナーの組み立て、などが掲載されている

クロモリロードバイクの組み立て・調整を自分でトライしたい人、ビンテージロードバイク・ランドナー・スポルティーフ愛好家は必読の本


ランドナー(26HEツーリング車)の装備

  品  名         記  号
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サイクルコンピューター キャットアイ CC-RD100
サドルバッグ      トピーク エアロウェッジパック ストラップマウント M
フロントバッグ     カメラバッグ「Lowepro Adventura160」をフロントバッグ
            として使用
携帯空気入れ      TOPEAK トピーク マウンテン モーフ
            シートチューブの後輪泥除け側に装着している
ボトルケージ      MINOURA PC500(ペットボトルケージ)x2
ライト         夜間走行時に限り、Fenix LD20 Premium Q5を
            カメラマウントに装着
GPSロガー      HOLUX m-241をフロントバッグに装着して使用
コンパス(方位磁石)  100円ショップで購入したコンパスをハンドルに取り付け
サスペンションマウント ハンドルバーに取り付け、カメラマウントを併用
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サイクルコンピューターのブラケットセンサーキット交換(2015年 8月)

7月下旬に水元公園〜手賀沼までサイクリングした時、サイクルコンピューターのカウントが時々止まってしまうトラブルがありました。 センサーと磁石の位置関係・間隔に異常はなかったのでサイクルコンピューター着脱部の接触不良かワイヤー断線(切れかかり)と思われます。
CC-RD100のブラケットセンサーキットをネットショップより取り寄せ交換しました。

・ブラケットセンサーキット CATEYE BRACKET SENSOR KIT For CC-RD100



リヤディレーラー・フロントディレーラー・チェーン交換(2015年 6月)

1月に菅生沼までサイクリングした時、立てかけて停めていた自転車が強風により倒れてリアディレイラーがコンクリートにぶつかり変速がスムーズにできなくなりました。
調整して少しは改善されましたがまだ本調子ではありません。リアディレイラーもしくはリアエンドの ディレーラーハンガーが歪んでいる可能性がありそうです。
4月に千葉市富田都市農業交流センターまでサイクリングした時、フロントディレイラーのバネを固定する一端が欠けたため変速ができないトラブル発生しました。
そのため、リア及びフロントディレイラー・チェーンを3点セットで交換しました。

オリジナルのシマノSORA RD-3400・FD-3403シリーズは製造中止となり、部品の入手が出来ないので互換性があるシマノSORA RD-3500・FD-3503を取り寄せて交換しました。
色はシルバーが好みでしたが残念ながらSORA RD-3500シリーズはブラック一択でした。 交換後、マニュアル通りに調整してもリアディレイラーがトップとセカンドに入りません。点検したところリアエンドのディレーラーハンガーが内側に歪んでいました。
手間がかかりましたが、この歪は大き目のモンキーレンチを使用して修正できました。 リアディレイラーもRD-3500-GSと比較することにより変形しているのが判りました。

・リヤディレーラー   シマノ SORA RD-3500-GS
・フロントディレーラー シマノ SORA FD-3503-B(M/S)
・チェーン       シマノ CN-HG53



サドルを交換(2014年11月)

セラ・アナトミカ タイタニコ("Selle An-Atomica Titanico" 防水タイプ革サドル)を使っていましたが革の張り具合を調整する部分が曲がってスクリューで調整ができなくなったのでサドルを交換しました。 今回は値段のわりにとても評判が良い、タイオガ アセンシア フォルティス オーラ サドル(ジェル入りサドル)にしました。

・タイオガ アセンシア フォルティス オーラ サドル



ハンドルバーにサスペンションマウントを取り付け(2014年 9月)

サスペンションマウント及びカメラマウントを26HEランドナーのハンドルバーに取り付けました。 走行中の動画を撮影する時はアクションカメラ ソニーHDR−AS50をここに装着、 ライトを使用する時はLEDライト "Fenix LD20 Premium Q5" をカメラマウントに装着します。

・サスペンションマウント DOPPELGANGER DLST194-DP
・カメラマウント Panasonic RP-CMC10



スプロケットを交換(2014年 7月)

2014年6月からにランドナーでのサイクリングを再開しましたが、時々歯飛びすることがありました。 交換前の伸びたチェーンではこのような症状はなかったので、チェーンとの相性があるのでは?と考えスプロケットをチェックしたところ使用頻度が高いカセットスプロケットの歯がかなり磨耗していました。
走行距離が18、000kmに達していたので既に交換時期に来ていたと思われます。
そこでスプロケットを購入し、交換しました。 以前は11-25Tのスプロケットを使っていましたが、11Tを使うことはなかったので今回は12-25Tのスプロケットにしました。

・シマノ スプロケット CS-HG50-9 12-25T



チェーン、ブレーキレバー、バーテープを交換(2013年11月)

2013年4月に遭遇した交通事故によりダメージを受けた下記の部品を購入し、交換しました。

・サイクルプロ CPT-004 コルクバーテープ
・ダイアコンペ 204QCブレーキレバー(ブラケットカラー:ブラウン)
・シマノ チェーン CN-HG53



タイヤとチューブを交換(2012年11月)

走行距離が1万5千kmを超えたのでタイヤとチューブを交換しました。

購入したタイヤ:パナレーサー パセラ スキンサイド 26x1.25



チェーン交換、タイヤ前後で入替、マッドガード補修(2012年 3月)

走行距離が1万kmを超えたのでチェーンを交換しました。 走行距離7、000km越えで交換したタイヤ、後輪側が減ってきたので前輪と入れ替えました。 後輪アルミ製マッドガード(泥除け)のシートスティに固定しているスクリューの部分にヒビが入っていたので補修。 固定しているスクリューにゴムのスペーサーを入れマッドガードに伝わる振動を抑えました。



折れたスポーク交換、タイヤ交換(2011年 8月)

2011年8月初旬、利根川サイクリングロード走行中に後輪のスポークが1本折れて車輪の回転に伴いフレが発生していました。 後日、千葉県松戸市にある自転車屋「CYCLE SERVICE おおやま」で同じサイズのスポークを5本作ってもらい1本交換。 走行距離が7、000kmを越えたのでスポークを交換するついでにタイヤも交換。
納車時に付いていたパナレーサー パセラ ブラックス⇒スキンサイドに変更しました。
タイヤ重量はパセラ ブラックスが500g、パセラ スキンサイドが280gなので、前輪・後輪のタイヤで計440gの軽量化達成。

購入したタイヤ:パナレーサー パセラ スキンサイド 26x1.25



マッドガード(泥除け)交換(2011年 6月)

2011年6月中旬、利根川サイクリングロード走行中に後輪の泥除けからカタカタという異音が発生し始めました。 確認するとシートスティに固定しているスクリューの部分でアルミ製の泥除けにヒビが入っていました。 ダートや悪路もかまわず走行していたので振動によりアルミが疲労してヒビが入ったと考えられます。

泥除けを購入して前後共交換。購入した泥除け:本所NH30−26N



タイヤを前後で入れ替え(2011年 1月)

走行距離が3、500kmを越え、後輪のタイヤが磨り減ってきたのでタイヤとチューブを前後で入れ替えました。 リムテープはパナレーサー ポリライト リムテープ が使われていましたが、リムテープが片側にずれてチューブが直接ニップルの溝に当たっていたので、シュワルベのファブリック リムテープ(裏面糊付き)と交換しました。
このリムテープはポリエステルファブリック製で耐久性が高く、カットして使うのでリム径を選びません。



サドル交換(2010年10月)

・Selle An-Atomica Titanico 防水タイプ革サドル

サドルがシックリしないので、"Selle An-Atomica Titanico" の防水タイプ革サドルと交換しました。 このサドルは米国ウィスコンシン州で一つ一つハンドメイドにて作られています。 ラミネート加工(革を重ね合わせ)で強度を確保していて、サドル中央部のスリット加工により局部のストレスを軽減しています。 革サドルとしては画期的な完全防水なので、お手入れは基本的にカラ拭きのみです。 試走での乗り心地はハンモックに乗っているような感じで、馴染む前の革サドルとは思えない快適さでした。 シャープなスタイリングなので、クロモリ・ホリゾンタルフレームのロードバイクにもお薦めのサドルです。 重量は実測約450gもあり重いのがこのサドルの欠点です。





納車(2010年7月下旬)

生地フレームが完成してから約1ヶ月後、塗装と部品組み付けが完了し納車となりました。 通常、引渡し場所は茨城県古河市の共伸工場・古河店ですが、真夏の猛暑により古河市からの自走はきびしいと思われるので、今回は池袋の芸術劇場前でも引渡し可能とのことでした。 当日は昼頃に芸術劇場前で引取り後、明治通り ⇒ 王子 ⇒ 都電荒川線沿いの道路 ⇒ 扇大橋 ⇒ 荒川サイクリングロード(左岸)⇒ 葛西橋 ⇒ 葛西臨海公園 の道順で走行。 葛西臨海公園で "Pie号" の姿を撮影してから帰宅しました。




納車直後のPie号


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