丸石エンペラーロードDX レストア


レストアで交換したパーツ

以下のパーツを交換、他のパーツはオリジナルのままです。 2008年3月〜4月下旬まで一ヶ月以上の時間をかけてネジ一本に至るまでクリーニングしレストアしました。 補修できないキズや汚れは残っていますが、遠目では新古品と見違える位に綺麗になりました!  試乗してみたところ、ダウンチューブに取り付けられているダブルレバーによる変速と、ペダルのトゥークリップにシューズの爪先を入れるのに戸惑いましたが、乗っているうちに慣れました。 クロスバイクと比較して巡行速度が時速2〜3km速くなっています。

タイヤ

付いていたタイヤに空気は入りましたが20年以上前のタイヤなので安全面で使えません。
ネットショップで安価なトレーニング用のチューブラータイヤ(重量270g)を購入しました。
Panaracer Practice 270チューブラータイヤ(新品)2本セット ¥3、400
リムとの接着はミヤタのチューブラーテープを使用(9本分)  ¥3、500
その後パンクしたので前後のタイヤ共ビットリア ストラーダと交換。(2008年11月)

チューブラータイヤの特徴 (クリンチャータイヤとの比較)

(長所)
*単純な構造なのでリム・タイヤ共に軽量で乗り心地がしなやか
*構造上断面の真円度が高いためコーナリング特性に優れる
*構造上リム打ちパンクをしないので、釘やガラスを踏まない限りほとんどパンクしない
*パンクしてもリムは直接地面に触れないので、パンクした状態でもある程度は走行可能
(短所)
*タイヤ交換後、パンクの修理をすると初期性能が維持できなくなるので使い捨てとなる
*予備タイヤがかさばるためタイヤ2本分を携行するのはけっこう大変
*タイヤ交換時にリムセメントを使用する場合、接着強度が上がるまで待つ必要がある
*リムセメントが硬化して粘性を失うので半年に一度はリムセメントで塗りなおす必要がある
 (リムセメントではなく専用の両面テープで接着するとタイヤ交換に関する短所は解消する)



リム

後輪のリムが変形していて縦振れがとれないのでリムを交換しました。(2008年8月)
ウォルバー スーパーチャンピオン TOURMALET(新品)    ¥6、800

交換方法は 「自転車の装備・アクセサリーと改造メモ」 の 「ビンテージロードレーサーのリム交換」 を参照のこと

フリー

リアエンド幅120mmでも6速が可能なのでフリーを購入して交換しました。(2008年9月)
プロケットは13、14、16、18、20、23Tの6速。
サンツアー・ニューウイナー ウルトラ6(新品)          ¥5、800

チェーン

オリジナルのチェーンが少々伸びていたため現行品で互換性があるチェーンと交換しました。
6,7,8スピード用チェーン シマノCN−HG50         ¥1、290

ブレーキレバーのパット

素材がゴムのため、かなり劣化していたので交換しました。
初期型シマノ デュラエース ブレーキレバーのパットが見つからないのでネットショップで見つけた互換性がある他のパットで代用しました。
ダイアコンペ レバーパッド(新品)                 ¥1、400

バーテープ

布製のバーテープがかなり汚れていたので交換しました。
オリジナルは布製ですが黄色が見つからないので現行品の黄色ソフトタイプと交換しました。
OGK CBT−4 ソフトタイプ(黄)                 ¥1、320

クランクキャップ

クランクをクリーニングするため外したら1個破損したのでビンテージパーツを扱っているネットショップでアルミ製を購入し交換しました。
スギノ アルミ製2個セット(新品)                   ¥2、500

ペダル トゥーストラップのストラップ

革製のストラップがへたれ気味でしたのでビンテージパーツを扱っているネットショップで黄色のストラップを購入し交換しました。(2008年8月)
ラピース 皮製(新品)                         ¥1、260

サドル

オリジナルはフジタ シームレス、かなり汚かったのでビンテージパーツを扱っているネットショップで購入したチネリのサドルと交換しました。
チネリ ユニカ No.65(革張新品) − 旧ロゴのサドル     ¥7、800
その後、普段乗り用として「スポーツアラー ZOO GELL フロー サドル」と交換。 (2009年11月)

サドル高の基準値
サドル高の基準値は股下寸法 X 係数の値が「BBの中心からサドル中央上部までの長さ」となります。 係数は0.870、0.875、0.885、0.893などがありますが、0.893を採用しました。 股下寸法が75cmの場合は約67cmがサドル高の基準値となります。

主なオリジナルパーツ

シマノ デュラエースやスギノのパーツが使われています。 フレームは最近人気再燃中のクロモリ(スチールにクロムとモリブデンを添加して強度を強めた合金)、各チューブは「ラグ」と呼ばれる継ぎ手で接続されています。 現在、ダイヤモンドフレームの主流はスローピングフレームですが、当時の自転車はトップチューブが地面と平行になっているホリゾンタルフレームでした。 ホリゾンタルフレームの特徴はチューブが長いことから振動吸収性にやや優れていますが素材を多く必要とするために重量的にはスローピングフレームに対して不利です。 しかしながらホリゾンタルフレームの整った外観を好む愛好者が最近増えているようです。
エンド幅(フレーム左右のエンド間の長さ)は120mmとスリムなので後部から見た姿がとてもスマート!

フレーム

フレームサイズは510mm、石渡017チューブを使用。 石渡のクロモリチューブは丹下チャンピオンシリーズと並んで海外でも広く使われ、その優秀さは世界でも知られていました。 チューブセットは015〜026まで6段階あり、015が超軽量チューブで017は2番目に軽いチューブです。(現在、石渡製作所は存在しませんがその技術は"カイセイ"に引き継がれています)

クロモリフレームの特徴 (アルミ合金フレームとの比較)
(長所)
*パイプ径を細くできるためフレームが繊細でシルエットが美しい!
*ショック吸収性に優れているため乗り心地がよく長距離走行に適している
(短所)
*他の素材に比べて重く、使用状況や保管環境によっては錆びが発生する


ブレーキ

シマノデュラエースの初期型(通称71デュラ)が使われています。 デュラエースとはシマノが作るロードバイク用の最高級コンポーネント。 2003年に発売された7800系(通称78デュラ)が最新のコンポーネントです。
その後7900系が新製品として発表される。 2008年12月下旬発売予定。

ディレーラー

リアディレーラーはシマノデュラエースの前身であるクレーン、フロントディレーラーはシマノデュラエースです。 クレーンは鶴の意。 当時シマノの外装変速機には鳥の名前にちなんだ商品名がつけられていました。 ダウンチューブに取り付けられているディレーラー ダブルレバーもシマノデュラエースです。

ホイール関連

リムはARAYA、ハブはシマノですがデュラエースの刻印は見当たりません。 スポークの数は36本、ダブルバテッドのステンレススポークが使われています。 リヤスプロケットは13、15、17、19、22Tでオーバーロックナット寸法は120mmです。 現在は10段のスプロケットがありますが、当時は5段がノーマルでした。
リムを「スーパーチャンピオン TOURMALET」と交換。(2008年8月)
フリーを6段の「サンツアー・ニューウイナー ウルトラ6」と交換。(2008年9月)


ホイールの振れ取り(2008年6月)
後輪に横振れがあるのは判っていましたが、だんだん振れが大きくなってきたのでスポークレンチ(ニップル回し)を購入して振れ取りをしました。 正式には振れ取り台にホイールをセットして横振れと縦振れをチェックしますが、今回はホイールを後輪に付けたままブレーキシューに貼り付けた紙のゲージで横振れをチェックしました。 ニップルは右ネジなので右回りに締めると実効的なスポーク長が短くなりテンションが上がります。 左回りに緩めると実効的なスポーク長が長くなりテンションが下がります。 横振れはブレーキシューに貼った紙に当たるところを捜して、当たっている側のニップルを1/4回転ずつ緩め反対側のニップルを1/4回転ずつ締めます。 リムは横方向に移動し振れが修正されていきます。 必ず締めた分だけ反対側のニップルを緩めないと縦方向の振れが発生します。 今回は横振れのみ修正し±1mm程度あった振れが0.5mm以内に納まりました。 振れを正確に修正するのは経験と技術を必要とし素人がやると時間がかかるので、工賃を払ってプロショップにやってもらった方がいいです。
後輪のリムが変形していて縦振れがとれないのでリムを交換しました。(2008年8月)



クランク関連

スギノのmaxyというクランクで、チェーンリングはアウター52T、インナー42Tです。 スプロケットが5枚でコンパクトギアでもないのでヒルクライムがキツイ!
ペダルはミカシマで"MKS UNIQUE CUSTOM"の刻印があります。
BBグリスアップのついでに少しコンパクトなクランクと交換。(2008年10月)

ハンドル関連

ハンドルバーは日東ユニバーシアード、ステムは日東ダイナミックです。

サドルとハンドルの高低差調整(2008年7月)
レストア後、ドロップハンドルに慣れるまでハンドルを高めにセットしていましたが、最終的にサドルとハンドルの高低差は身長に対して標準的な4cmで落ち着きました。
参考までに「ロードバイクにおけるサドルとハンドルの高低差」の基準値は、
身長160cm⇒3cm、身長170cm⇒5cm、身長180cm⇒7cmです。
身長が高くなると高低差が大きくなりますが、腕も長くなるので前傾度はほぼ同じです。 身長175〜180cmに適したサイズのロードバイクは見栄えがいいです。




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